2023/08/02 20:20
味のライン。これは音楽に似ている。
最初はオーケストラとか思っていたけど、特にピアノがしっくりくると思う。
心地いいって思えるラインを生き物を通して表現するってできるのって思ったけど、今作の古田メロンでようやくそれが完成した。
4年。これまで漁も鮨も5年で一区切り。そう思うと研究課題を全部ためしてきた4年ってそうとう色んなことがあった。
舌の厳しい父がはじめてシャリを褒めてくれたのが4年目だった。そして古田メロンをこれまでは1センチ角しか年一食べなかったのが、初めて4分の1玉くれ!と言ってきた。
料理は美味すぎてもダメだ。腹一杯にしすぎてもダメだ。そんなことをメロンでもやってきて去年諦めたけど、諦めなくてよかった。
いち日本人として、時代はどんどん進むし、これまでの常識が通用しない未来がある。
しかし、いつの時代であっても前向きに考える頭があれば人生を楽しむことができる。
私もそんな1人であり続けたい!
味のラインをつかむことがその中の大切な一つだと思っている。